三笠公園ツ-リング
- 2018.12.21 Friday
- 17:03
JUGEMテーマ:車/バイク
先日、埼玉の東郷公園に紅葉を見に行った時に、そこは横須賀にある
戦艦三笠と密接な関係があることを知り、その内見に行ってみようと
思ったわけですが、ようやく行くことが出来ました。
そういえば戦艦三笠は20年前に行って以来です。
PCX150です。
家から38km位。下道で1時間ちょっと。
三笠公園は広い公園で平日でなければ結構人がいるのでしょうが、
私が行った時は人っこ一人いない状態です。
チケット売り場でシニア500円のチケットを買って入りました。
まずは外観写真。
この三笠は大正15年にここに設置されてからはダンスホ−ルができたり、
水族館になったりと色々と変遷があり、真っ赤に錆びた状態から数億の予算がとれて
保存会もできて今に至っています。
世界3大記念艦として有名だそうです。
上甲板と中甲板のみで機関とかはありません。
東郷公園に展示してあったのは三笠の穴だらけの甲板でした.
その後日本海海戦で戦って佐世保港に凱旋後にこの三笠は火薬庫の爆発事故で沈没。
300人以上が亡くなっています。
それでも引き上げて修復し、一時は実戦復帰して、最終的に
記念艦として横須賀で展示されることになったようです。
主砲の30cm砲です。
砲弾の重量は400kgで射程は30kmだそうです。
私のバイクより重い。
実際の命中を考慮すると射程6km位で命中率は10%位だったようですが。
この三笠でこれだから戦艦大和辺りの主砲はどうだったんだろうと
調べてみました。
大和は46cm砲で砲弾の重量は1400kgです。砲弾の長さも2m位あります。
射程は40km。今はミサイルが自分で飛んで行くけど、
昔は大量の火薬でぶっ放すわけですから、効率が悪い。
飛ばすのに用いる火薬はドラム缶2本で400kg近い量です。
砲弾の初速は音速の2.5倍。発射時の衝撃波は物凄くて、甲板上の人員は
全員避難だったみたい。
同じサイズの主砲を持つ戦艦ミズ−リ主砲発射の写真(イラスト?)がありました。
発射時の衝撃波が海面を凹ませるイラストもありました。
発射時に傍にいたら即死するようです。
相手の船の装甲も40cm以上の鉄板ですからこの位ないとダメ-ジを
与えられないのでしょう。すごいものです。
今はミサイルが全盛ですからこのような巨大な戦艦は意味がなくなりました。
現在のイ-ジス艦の方が戦いではよほど強力みたい。
でも戦艦は美しい。
ハワイに同じく記念艦として展示している戦艦ミズ−リの現役時代の雄姿です。
主砲の見学の次は中で短い映画を見ます。ロシアのバルチック艦隊に
勝った時の様子です。ロシアの艦隊は38隻いて全滅。
その時の指揮官が東郷平八郎なのです。
艦の横にある15cm砲の発射の様子。
この外側はこれです。
主砲は40人位の人間で装填から発射までやりますが、
こちらは10名です。砲弾の重さは40kg位。全員ここで生活しているらしい。
主砲の400Kgの砲弾は供給から装填までほとんど工場のように自動化されています。
どちらも英国製の機械の様ですが、明治の頃にこれだけのものが
有ったということに驚きです。
戦艦三笠は英国での造船で戦艦大和は日本の呉での造船です。
エンジンの実物はありませんが、蒸気機関のエンジンは3気筒。15000馬力と
思ったより非力かも。
細かい所は展示室にある全体画面で見ることができ、画面を触ると説明画面になります。
QRコ-ドをスマホで読み取ってアプリを入れると館内のどこにいても
その場所の動画での説明がされます。Bluetoothだそうです。
こうなったのは全部最近でしょうね。昔来たときは面白くなかった
ような気がしますが、今はとても面白い。
ここだけで1時間以上楽しめます。
VRで実際の海戦も体験することができます。
メガネをかけていると180度以上を見渡すことができます。
この設備も最近出来た物なのでしょう。
平日で客がいないからやってるのは私だけ。
FreeWIFIも今年の8月から使える様になったみたい。
館内には子供の船の模型コンテストの優秀作品の展示とか、
太平洋戦争で沈没した船の水中写真とかがあります。
甲板に出ました。
操舵室とか指令室とか実際に入って色々さわれます。
モ-ルスの体験コ−ナ−もありました。
そういえば小学生の頃、夏休みに自衛隊に体験入隊して
手旗信号を練習したのを思い出しました。
日露戦争の栄光を美化しているのがちょっと鼻に付きますが、
知らないことだらけでとてお面白かった。
1900年頃の技術が今見てもすごいことを知りました。
帰りはまた下道で1時間。午後から出て16時過ぎに帰着でした。
なんだかプラモデルを作りたくなりました。
その通りでした。
こんなの誰も読んでないだろうと油断していました。